【お守りの返納】違う神社でも大丈夫？旅行先で受けたお守りの正しい手放し方

2025年12月19日

「旅行先で頂いたお守り、遠くて返しに行けない…」と、引き出しの奥に眠らせていませんか？

実は、感謝の気持ちがあれば、近所の神社にお返ししてもバチは当たりません。ただし、一つだけ「神社とお寺」に関する重要なルールがあります。

この記事では、郵送返納や自宅での処分方法まで、迷いがちなお守りを感謝を込めて正しく手放すための手順を解説します。

はじめに：ずっと持っているのは、逆に失礼？

伊勢神宮や出雲大社など、旅先で頂いたお守りには楽しかった旅の思い出も詰まっていますよね。しかし、「粗末に扱ったら申し訳ない」「違う神社に返したら失礼かも」と大切に思うあまり、ホコリを被ったまま何年も放置してしまうのは、神様にとって一番悲しいことです。

神道には「神様の世界は空で繋がっている」という考え方があります。頂いた場所が遠く離れていても、感謝の気持ちを持って手放せばその想いは必ず届きます。いつまでも手元に残して悩むより、スッキリとお返しして、新しいご縁を呼び込む準備をしましょう。

そもそも、お守りに「有効期限」はあるのでしょうか？

一般的に、お守りの効力は「1年」と言われています。これは、「1年経つと神様の力がなくなる」というわけではありません。

「1年間守ってくれたお守りが、あなたの代わりに厄（悪い気）を吸い取ってくれたから、新しくしてリフレッシュしましょう」という、神道の「常若（とこわか）」の考え方に基づいています。

お守りが少し汚れてきたり、紐がくたびれてきたりするのは、それだけあなたを守ってくれた証拠なのです。

ただし、例外もあります。

「縁結び」や「合格祈願」、「安産祈願」など、特定の願いを込めたお守りの場合です。これらは1年こだわらず、「願いが叶うまで」持っていても大丈夫です。

願いが無事に叶ったタイミング、あるいは自分の中で「気持ちの区切り」がついた時が、返納のタイミングと言えるでしょう。

旅行先で頂いたお守りなど、直接その神社へ返しに行くのが難しい場合。

基本的には、自宅近くの神社にある「古札納所（こさつのうしょ）」や、お正月の「どんど焼き」にお返しして問題ありません。

私も以前、島根県の出雲大社や三重県の伊勢神宮で頂いた大切なお守りがありましたが、翌年どうしても現地へ行けなかった時は、いつもお世話になっている地元の氏神様へ感謝を込めて納めさせていただきました。

私が訪れた際の「出雲大社」や「伊勢神宮」の参拝レポートはこちら！

近所の神社に返す際、これだけは絶対に守ってほしいルールがあります。

それは、「神社と仏閣（お寺）を混ぜないこと」です。

神様（神社）と仏様（お寺）は、住む世界が異なります。

ここだけは宗派が違うため、必ず分けてお返ししましょう。

「いただいた場所が、神社だったかお寺だったか？」を確認してから納めるのがマナーです。

「近くに神社がない」「海外に住んでいる」などの事情で、どうしても神社へ行けない場合の対処法をご紹介します。

実は、多くの有名神社（伊勢神宮や出雲大社など）では、「郵送」での返納を受け付けています。

封筒にお守りを入れ、「お焚き上げ希望」と一筆添えて送ります。その際、感謝の気持ちとして「初穂料（お焚き上げ料）」を定額小為替などで同封するのが一般的です。

対応していない神社もありますので、必ず送りたい神社の公式サイトを確認してから行いましょう！

どうしても神社に行けない、郵送も難しい場合は、自宅で処分することも可能です。

「ゴミとして出すなんてバチが当たりそう…」と思うかもしれませんが、大切なのは形式よりも「感謝して手放す心」です。

【自宅での手放し方】

※お守りに「鈴」や「ビニールカバー」がついている場合は、自治体の分別ルールに従って取り外してから包みましょう。無理に外せない場合はそのままでも構いませんが、感謝の気持ちと共に、できる範囲で分別するのがマナーです。

最後に手を合わせ、「ありがとうございました」と感謝を伝えれば、粗末にすることにはなりません。

お守りの返納で一番大切なのは、ルールを守ること以上に、「1年間守ってくれてありがとうございました」という感謝の気持ちです。

遠くの神社であっても近くの神社であっても、あるいは自宅で手放すとしても、その想いは必ず神様に届きます。

手元に古いお守りが溜まっている方は、年末年始も近いこの機会に整理してみてはいかがでしょうか。感謝して手放すことで、また新しいご縁や運気が入ってくるスペースが生まれるはずですよ。