「あけましておめでとうございます」と気持ちよく新年を迎えたいけれど、有名な神社はどこも大混雑…。「人混みは疲れるから、少し時期をずらして行きたいな。でも、それって初詣として認められるの?」
そんな風に迷っている方も多いのではないでしょうか。
実は、初詣には「絶対に三が日(1月1日〜3日)に行かなければならない」という決まりはありません。 無理をして混雑の中へ行くよりも、心を落ち着けて参拝できる日を選ぶ方が、神様ともゆっくり向き合えます。
今回は、意外と知らない「初詣の期間」の目安と、知っておくと参拝が楽しくなる「お賽銭の語呂合わせ(金額の意味)」についてご紹介します。
初詣はいつまでに行くべき?「松の内」を目安に

「三が日を過ぎたら、もう初詣とは言わないのかな?」と不安になる必要はありません。一般的に、初詣は「松の内(まつのうち)」と呼ばれる期間に行けば良いとされています。
- 関東地方など: 1月7日まで
- 関西地方など: 1月15日まで
この期間は、歳神様(としがみさま)が家に滞在している期間とされ、お正月飾りを出している期間でもあります。

この間に参拝すれば、胸を張って「初詣」と言って大丈夫ですよ!
混雑を避けるなら「4日以降」が狙い目
私も以前は「元旦に行かなくちゃ!」と意気込んでいましたが、最近はあえて時期をずらしています。
三が日を過ぎて仕事始めとなる1月4日以降や、最初の週末を避けた平日は、比較的ゆったりと参拝できます。砂利を踏む音や、新年の澄んだ空気を感じながら、自分のペースで手を合わせる時間はとても贅沢なものです。
最近では、年末のうちに感謝を伝えて新年の平穏を祈る「幸先詣(さいさきもうで)」という新しいスタイルも定着してきました。大切なのは「いつ行くか」という日付よりも、「新しい年のご挨拶に行く」という感謝の気持ちです。
知っていると楽しい!お賽銭の「語呂合わせ」


初詣の楽しみといえば、お賽銭。
「ご縁がありますように」と5円玉を入れる方は多いと思いますが、実は金額によって色々な意味(語呂合わせ)があるのをご存知ですか?
お財布の中身を確認しながら、ちょっとした願掛けを楽しんでみるのもおすすめです。
縁起が良いとされる金額
- 5円(1枚):「ご縁」がありますように。
- 11円(10円+1円):「いい縁」がありますように。
- 20円(5円×4枚):「二重」にご縁がありますように。
- 45円(5円×9枚):「始終(しじゅう)ご縁」がありますように。
避けたほうが良い?とされる金額
- 10円(1枚): 一般的には「遠縁(とおえん)」=ご縁が遠ざかる、と言われがちですが、実は「重縁(じゅうえん)」=ご縁が重なる、という素敵な解釈もあるんですよ。もし入れてしまっても、あまり気にしすぎなくて大丈夫です。
- 500円(1枚): 「これ以上硬貨(効果)がない」と読めるため避ける人もいますが、これもあくまで語呂合わせです。
一番大切なのは、金額の多さや語呂合わせではなく、神様への感謝の気持ちを込めて静かにお供えすることです。
忘れていませんか?「古いお守り」の返納


初詣に行く際、もう一つ忘れてはいけない大切なことがあります。それは、昨年1年間お世話になった「古いお守りやお札」を持っていくことです。
神社の境内には、お正月期間に合わせて「古札納所(こさつのうしょ)」などの特設テントや箱が設置されていることが多いです。新しいお守りを受ける前に、まずは古いお守りに「1年間ありがとうございました」と感謝して返納しましょう。
「旅行先で買ったお守りだから、遠くて返せない…」
そんな風に悩んでいる方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。違う神社への返納方法や、自宅での処分方法について詳しく解説しています。


まとめ:自分らしいタイミングで、心地よいスタートを
初詣は、一年の始まりに「今年も良い年になりますように」と願う大切な行事。だからこそ、人混みでイライラしたり、疲れ切ってしまうのはもったいないですよね。
「松の内」を目安に、自分の心が一番整うタイミングで、ゆっくりと神様にご挨拶に行ってみてください。清々しい空気の中で手を合わせれば、きっと素晴らしい一年のスタートが切れるはずです。

