初詣や参拝の楽しみといえば、やっぱり「おみくじ」ですよね。「大吉が出ますように!」と祈りながら引く瞬間は、大人になってもドキドキするものです。
でも、いざ開いてみて「凶」の文字が出たら……どうしても少し落ち込んでしまいませんか?

「今年は良いことないのかな」
「このまま持ち帰っていいの? それとも結んで帰るべき?」
そんな風に迷うことも多いはず。
実は、おみくじの「凶」は決して悪い意味だけではないんです。
今回は、意外と知らない運勢の順位や、引いた後の正しい扱い方について、心を整えるヒントと共にご紹介します。
運勢の順番、実は神社によって違う?

「大吉」が一番良いのは分かりますが、その次は「中吉」でしょうか? それとも「吉」でしょうか?
実はこれ、神社やお寺によって基準が異なることがあるんです。
一般的な順位の目安
多くの神社で採用されている一般的な順位は、以下の通りです。
- 大吉(最高の運気!)
- 吉
- 中吉
- 小吉
- 末吉(すえきち:これから良くなる)
- 凶
意外かもしれませんが、「吉」は「中吉」よりも上位とされることが多いのです。
ただ、場所によっては「大吉 > 中吉 > 小吉 > 吉」とする場合もあります。

順位に一喜一憂するよりも、「今の自分に必要なメッセージ」として受け止めるのが運を開くコツですよ!
「凶」はアンラッキーじゃない!ポジティブな本当の意味


もし「凶」を引いてしまっても、どうか落ち込まないでください。
古くからの考え方では、凶は「今が底である」という意味を持っています。
つまり「これ以上悪くなることはない、あとは運気が上がっていくだけ」という、これからの上昇を約束された「強運のサイン」とも捉えられるのです。
「今は伸びしろがたくさんある時期なんだな」と前向きに捉えることで、凶のおみくじはあなたの背中を押す「開運アイテム」に変わります。
結ぶ?持ち帰る?判断のポイント


読み終わったおみくじをどうするか、これも迷うポイントですよね。
「凶は結んで、大吉は持ち帰る」という話をよく聞きますが、実は「どちらも正解」です。自分の気持ちに合わせて選んでみてください。
境内に「結ぶ」意味
「神様とのご縁を結ぶ」という意味があります。
凶のおみくじを結ぶことで、「悪い運気を境内に留めてもらい、良い運気に変えてもらう」という願いも込められています。



必ず「指定された結び所」に結びましょう。生きている木に結ぶと、木が傷んでしまうためマナー違反となります。
家に「持ち帰る」意味
おみくじに書かれている「教訓」や「アドバイス」を、時々読み返して指針にするためです。
私は、大吉でも凶でも、心に響く言葉が書いてあった時はお財布に入れて大切に持ち歩くようにしています。ふとした時に読み返すと、その時々で違った気づきをもらえるからです。
古くなったおみくじの手放し方


持ち帰ったおみくじが溜まってきたりお財布の中でボロボロになってしまった時は、お守りと同じように感謝して手放しましょう。
次回の参拝の際に、神社の「古札納所」へ納めれば大丈夫です。



お守りの返納方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてみてくださいね!


まとめ:順位よりも「言葉」を大切に
おみくじは、神様からの「お手紙」のようなもの。
「大吉だったから全部OK!」「凶だったから全部ダメ」と順位だけで判断するのではなく、そこに書かれている「言葉(神の教え)」にこそ、今のあなたを助けるヒントが隠されています。
どんな結果が出ても、「今の私に必要なアドバイスなんだな」と受け止めて、晴れやかな気持ちで境内を後にしてくださいね。

