【開運】三重「伊勢神宮」心を満たす参拝のヒント。お伊勢まいりの基本と見どころ

目次

はじめに:伊勢神宮とはどんな場所?

提供:三重フォトギャラリー
基本情報
基本情報

伊勢神宮
イセジングウ
皇大神宮(内宮)
三重県伊勢市宇治館町1

豊受大神宮(外宮)
三重県伊勢市豊川町279

営業時間1月・2月・3月・4月・9月 午前5時~午後6時
5月・6月・7月・8月 午前5時~午後7時
10月・11月・12月 午前5時~午後5時
定休日無休
料金無料
アクセス内宮 五十鈴川駅から徒歩約30分
外宮 伊勢市駅から徒歩約5分

三重交通 路線バス【51系統・55系統】 https://www.sanco.co.jp/bus_stop#41
周遊バス【CANばす】 https://www.sanco.co.jp/shuttle/shuttle03-01/post-9
※主要停留所のみ停車する【特急】も運行中
駐車場内宮エリア https://www.rakurakuise.jp/jam_map_02.html
外宮エリア https://www.rakurakuise.jp/jam_map_03.html
電話番号0596-24-1111 [代表](平日9:00~16:00)
公式サイトhttps://www.isejingu.or.jp/

三重県伊勢市にあり、親しみを込めて「お伊勢さん」とも呼ばれる伊勢神宮。その歴史は約2000年前に遡り、日本の神社の中心的な存在として、特別な格式を誇ります。

一般に「伊勢神宮」とは、皇室の御祖先であり日本の総氏神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする「内宮(ないくう)」と、衣食住の守り神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りする「外宮(げくう)」を中心とした、125のお宮やお社の総称です。

そのご利益は、個人的な願い事というよりは国家の安泰や五穀豊穣といった公のものが中心ですが、清らかな神域に身を置くことで得られる心の安らぎは何物にも代えがたいもの。訪れる人の運気の流れを整え、心を新たにしてくれる「日本人の心のふるさと」とも言える場所なのです。

お参りの前に知っておきたい、伊勢神宮の基礎知識

どんな神様に会える?

伊勢神宮では、数多くの神様がお祀りされていますが、その中心となるのが、内宮と外宮にいらっしゃる二柱の神様です。

【内宮】天照大御神(あまてらすおおみかみ)

太陽にもたとえられる、日本の最高神。皇室の御祖先であり、私たち国民の総氏神さまでもあります。その名の通り、全てをあまねく照らし、広大無辺の恵みを与えてくださる、私たちにとって最も尊い神様です。

【外宮】豊受大御神(とようけのおおみかみ)

天照大御神のお食事を司る「御饌都神(みけつかみ)」であり、私たちの生活に欠かせない衣食住、そしてあらゆる産業の守り神です。私たちの暮らしを豊かに支えてくださる、とても身近な存在と言えるでしょう。

この二柱の神様にご挨拶することが、伊勢参りの中心となります。

どんな運気がアップする?

伊勢神宮への参拝は特定の願い事を叶えてもらうというよりも、自身のあり方を見つめ直し、運気の流れそのものを良い方向へ導くための時間です。期待できるご利益としては、主に三つの側面が挙げられます。

全体運の向上

日本の総氏神様にご挨拶することで、自分自身の根源が清められ、全体的な運気の底上げが期待できます。特定の運気というよりも、人生の基盤そのものを力強くサポートしていただけるでしょう。

感謝を伝えることによる開運

伊勢神宮で最も大切なのは「感謝」の気持ちです。日々の暮らしの恵みに感謝し、その思いを伝えることで、心が整い、新たな良い運気を呼び込む器が作られます。

心身の浄化

清らかな神域に満ちる、厳かで澄んだ空気。そこに身を置くだけで、心身の澱(おり)が洗い流され、リフレッシュすることができます。心をゼロの状態に戻し、新たな気持ちで一歩を踏み出すきっかけをいただける場所です。

なぜ「外宮先祭」なの? – 伊勢参りの大切な考え方

伊勢神宮の参拝には、古くから伝わる大切な習わしがあります。それは、まず外宮(げくう)をお参りし、その後に内宮(ないくう)へ向かうという順序です。これを「外宮先祭(げくうせんさい)」と呼びます。

なぜ、この順番が大切にされているのでしょうか。

それは、祀られている神様の役割に関係しています。外宮の豊受大御神は日々の暮らしを支える神様、内宮の天照大御神は日本全体を見守る神様。このことから「まず日々の生活の恵みに感謝し(外宮)、その上で、公の平和への感謝を捧げる(内宮)」という考え方が基本とされています。

参拝前に整えるべき、服装と心の持ち方

伊勢神宮は日本を代表する神聖な場所ですが、参拝にあたって過度に身構える必要はありません。大切なのは敬意の気持ちです。

【服装について】
厳格なドレスコードはありませんが、大切なポイントは清潔感歩きやすさです。境内はとても広く、玉砂利が敷き詰められた参道を長く歩くため、履き慣れたスニーカーやフラットシューズが断然おすすめ。神様への敬意として、極端な露出やラフすぎる服装は避けた方が、自分自身も気持ちよく過ごせます。

【心の持ち方について】
こちらも、何か特別な準備が必要なわけではありません。ただ、鳥居をくぐる前に一つ深呼吸をするだけで、不思議と心が切り替わるものです。日常の忙しさを少しだけ脇に置いて、「今、この場所にいる」という感覚を大切にしてみてください。五感でその場を感じることで、心は自然と穏やかになり清々しい気持ちで神様と向き合えるはずです。

【外宮 編】暮らしを支える神様へ感謝を伝える(所要時間:約60分)

伊勢市駅からほど近く緑豊かな木々に囲まれた外宮は、内宮に比べて静かで落ち着いた空気が流れています。まずはここで心を鎮め、日々の暮らしを支えてくださる神様に感謝を伝えましょう。所要時間は、ゆっくり巡っておおよそ60分ほどです。

神域へ:表参道火除橋から清らかな心で

画像引用元:360@旅行ナビ

外宮の入口である「表参道火除橋(おもてさんどうひよけばし)」を渡ると、そこから先は神様の領域です。橋を渡る際は、私たち人間の世界である俗世から、神聖な世界へ入るという気持ちで、一歩を踏み出してみましょう。
参道は、真ん中を避けて歩くのが習わしです。外宮では「左側通行」と覚えておくと良いでしょう。

少し進むと見えてくるのが「手水舎(てみずしゃ)」です。ここで、参拝の前に心と体を清めます。

正宮:豊受大御神へ日々の感謝を

画像引用元:360@旅行ナビ

緑に包まれた参道を進むと、いよいよ外宮の中心である「正宮(しょうぐう)」に到着します。こちらには、衣食住をはじめ、あらゆる産業の守り神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)がお祀りされています。

ここではまず、日々の食事をいただけることなど、当たり前と思いがちな日常の恵みへの感謝を、心の中でそっと伝えてみましょう。作法は「二拝二拍手一拝」です。正宮の垣根の中は撮影が禁止されていますので、カメラはしまい、静かに祈りを捧げましょう。

別宮巡りで、より深いご縁を結ぶ

正宮の参拝を終えたら、外宮に所属する「別宮(べつぐう)」を巡るのが正式な順路です。

多賀宮(たかのみや)

豊受大御神の活動的な側面(荒御魂)を祀るお宮。何か新しいことを始めるときの決意表明や、力強く後押ししてほしいことがある場合に、その想いを伝えると良いとされています。

土宮(つちのみや)

古くからこの土地を守ってきた地主の神様、大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)が祀られています。

風宮(かぜのみや)

画像引用元:神社巡り.com

風や雨を司る神様が祀られており、農作物の生育に欠かせない天候が順調であることへの感謝を伝えます。

【内宮 編】日本の総氏神様へ感謝を伝える(所要時間:約90分)

外宮での参拝を終えたら、いよいよ日本の総氏神である天照大御神がお祀りされている「内宮(ないくう)」へ向かいます。外宮の落ち着いた雰囲気とはまた違う、どこまでも広がるような明るく清らかな空気が、訪れる人を迎えてくれます。所要時間はおおよそ90分です。

内宮への移動と「宇治橋」の渡り方

外宮から内宮へは、バスでの移動が最も一般的で便利です。外宮のバス停から10〜15分ほどで内宮前に到着します。

内宮の入口にかかる「宇治橋(うじばし)」は、日常の世界から神聖な世界への架け橋です。橋を渡る際は「右側通行」が習わし。作法に倣って右端を歩きながら、神聖な時間へと思いを馳せてみましょう。

五十鈴川 御手洗場での清め

画像引用元:360@旅行ナビ

宇治橋を渡ると、右手に「五十鈴川(いすずがわ)」のほとりへ下りる「御手洗場(みたらし)」があります。かつて参拝者が全身を清めた場所で、今もその清らかな水に手を浸すことができます。自然の恵みで心身を清めるという、古くからの習わしを肌で感じられる場所です。

正宮:天照大御神へ感謝を捧げる

画像引用元:神社巡り.com

いよいよ内宮の中心、日本で最も尊い場所とされる「正宮(しょうぐう)」へ。こちらには天照大御神がお祀りされています。

この場所では個人的なお願い事をするのではなく、まず「日々の平和への感謝」や「日本の安寧」といった、公の感謝を捧げるのが古くからの習わしとされています。作法は「二拝二拍手一拝」。ここも撮影は禁止です。静寂の中で、ただただ感謝の気持ちを伝えましょう。

荒祭宮で、新たな一歩への後押しをいただく

正宮で公の感謝を伝えた後、もし個人的な願いや決意表明をしたい場合は、「荒祭宮(あらまつりのみや)」へ向かいましょう。

こちらには、天照大御神の活動的な側面である「荒御魂(あらみたま)」がお祀りされています。何か新しいことに挑戦したい時や、目標達成のために力強く後押ししてほしい時に、その想いを伝えるのに最もふさわしい場所とされています。

清らかな心のまま、おかげ横丁へ。参拝後の楽しみ方

画像引用元:360@旅行ナビ

外宮、内宮と巡り、清々しい気持ちで満たされたことと思います。参拝の後に門前町でその土地の恵みをいただくことは「直会(なおらい)」と呼ばれます。これは神様にお供えしたものをいただくことで、そのお力を分けていただき、ご縁を深めるという意味が込められています。

定番グルメとおすすめのお土産

内宮の宇治橋前から続く「おはらい町」や「おかげ横丁」は、そんな直会にぴったりの場所です。

赤福餅

言わずと知れた伊勢の名物。本店では五十鈴川の流れを眺めながら、できたての味を楽しめます。

伊勢うどん

ふわふわの極太麺に、甘めのタレを絡めていただく独特のうどん。優しい味わいが体に染み渡ります。

てこね寿司

醤油ダレに漬け込んだカツオなどの赤身魚を、酢飯と合わせた郷土料理です。

美味しいものをいただきながら旅の思い出を語り合う時間は、神様からいただいた素晴らしい恵みの一つ。心ゆくまで楽しんでください。

まとめ:心に残る、豊かな伊勢参りのために

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この記事では、「日本人の心のふるさと」と呼ばれる伊勢神宮を、外宮から内宮へと巡る、古くからの習わしに沿った参拝の道をご案内してきました。

宇治橋を渡り、五十鈴川の清らかな流れに手をひたす。玉砂利を踏みしめて、神聖な森の奥へ──。日常の喧騒から離れ、ただ感謝を捧げるその時間は、心を静かに洗い、本来の自分へと還るような、特別な体験となったことでしょう。

もし日々の生活の中で、少し立ち止まりたくなったり、感謝の気持ちを伝えたくなった時は、お伊勢さんを思い出してみてください。いつでも、日本で最も清らかな空気があなたを迎えてくれます。

あなたの伊勢の旅が、明日への新たな活力をいただく、素晴らしい一日となることを心から願っています。

基本情報

伊勢神宮
イセジングウ
皇大神宮(内宮)
三重県伊勢市宇治館町1

豊受大神宮(外宮)
三重県伊勢市豊川町279

営業時間1月・2月・3月・4月・9月 午前5時~午後6時
5月・6月・7月・8月 午前5時~午後7時
10月・11月・12月 午前5時~午後5時
定休日無休
料金無料
アクセス内宮 五十鈴川駅から徒歩約30分
外宮 伊勢市駅から徒歩約5分

三重交通 路線バス【51系統・55系統】 https://www.sanco.co.jp/bus_stop#41
周遊バス【CANばす】 https://www.sanco.co.jp/shuttle/shuttle03-01/post-9
※主要停留所のみ停車する【特急】も運行中
駐車場内宮エリア https://www.rakurakuise.jp/jam_map_02.html
外宮エリア https://www.rakurakuise.jp/jam_map_03.html
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