「一生に一度はお伊勢参り」と言われますが、今回私が訪れた理由は「日々の忙しさで荒んだ心をゼロに戻したい」と強く感じたからです。
日本で最も尊いとされる場所で、背筋を伸ばして手を合わせる。そんな時間を求めて、早朝の伊勢へと向かいました。この記事では、実際に歩いて感じた「空気の違い」や、初めてでも迷わない「外宮先祭」の正式ルートを、写真たっぷりで紹介します。
1. 外宮(げくう):静寂と「左側通行」

伊勢市駅から徒歩5分。まずは衣食住の神様である「外宮(げくう)」から参拝するのが、古くからの習わし(外宮先祭)です。
一歩足を踏み入れると、駅前の街の喧騒が嘘のように消え、深い静寂に包まれました。外宮の参道は「左側通行」です。砂利を踏みしめる「ザッ、ザッ」という音だけが響く参道を歩いていると、自然と呼吸が深くなっていくのを感じました。

正宮の前に立つと、入り口の白い布「御幌(みとばり)」が風でふわりと揺れ、まるで神様に「よく来たね」と歓迎されているような不思議な感覚になりました。ここでは、日々の食事や暮らしへの感謝を静かに伝えました。
2. 内宮(ないくう)へ移動〜五十鈴川で「浄化」

外宮前からバスで内宮へ移動し、聖界への架け橋「宇治橋」を渡ります。ここからは「右側通行」に変わります。
内宮で私が一番感動したのは、「五十鈴川(いすずがわ)」での手水です。 手前に手水舎もありますが、ここでは川の畔まで降りて、直接川の水で手を清めることができる「御手洗場(みたらし)」があります。

実際に手を入れてみると、水は驚くほど澄んでいてひんやりとした冷たさが指先から全身に伝わってきました。心の中のモヤモヤまで洗い流されていくような、これぞ最強のリフレッシュ体験だと感じました。
3. 内宮 正宮:私的な願いではなく「感謝」を

五十鈴川を過ぎ、樹齢数百年を超える巨木に囲まれた参道を進むと、いよいよ天照大御神が祀られる「正宮(しょうぐう)」に到着します。

ここは石段の下からの撮影のみ許されています。
多くの人が並んでいましたが、不思議と誰も私語を話さず、神聖な空気が漂っていました。ここでは個人的な願い事(欲)をぶつけるのではなく、「今、無事に生かされていることへの感謝」を伝えました。そうすることで、逆に大きなパワーを頂けた気がします。


4. 直会(なおらい):おかげ横丁で神様の恵みを頂く


参拝の後は、門前町である「おはらい町・おかげ横丁」へ。 神様にお供えしたお酒や食事を頂くことを「直会(なおらい)」と言いますが、参拝後の食事もその一つです。
私は名物の「赤福」と「伊勢うどん」を頂きました。歩き疲れた体に、赤福のこしあんの甘さとうどんの優しい出汁が染み渡ります。「美味しい」と感じられること自体が、神様から頂いた平和な日常の証拠なのかもしれません。
まとめ:心が「整う」旅
外宮から内宮へ。実際に正しい順序で巡ってみて分かったのは、これが単なるスタンプラリーではなく、「徐々に心を整えていくための儀式」だということです。
帰り道、来る時よりも足取りが軽く、視界が明るくなったように感じました。もし今、人生に迷いや疲れを感じているなら、ぜひお伊勢さんを訪れてみてください。きっと、本来の自分を取り戻せるはずです。
インフォメーション
伊勢神宮
イセジングウ
皇大神宮(内宮)
三重県伊勢市宇治館町1
豊受大神宮(外宮)
三重県伊勢市豊川町279
| 営業時間 | 1月・2月・3月・4月・9月 午前5時~午後6時 5月・6月・7月・8月 午前5時~午後7時 10月・11月・12月 午前5時~午後5時 ※年末年始や祭典時は変更になる場合があります。 |
|---|---|
| 定休日 | 無休 |
| 料金 | 無料 |
| アクセス | 内宮 五十鈴川駅から徒歩約30分 外宮 伊勢市駅から徒歩約5分 – 三重交通 路線バス【51系統・55系統】 https://www.sanco.co.jp/bus_stop#41 周遊バス【CANばす】 https://www.sanco.co.jp/shuttle/shuttle03-01/post-9 ※主要停留所のみ停車する【特急】も運行中 |
| 駐車場 | 内宮エリア https://www.rakurakuise.jp/jam_map_02.html 外宮エリア https://www.rakurakuise.jp/jam_map_03.html |
| 電話番号 | 0596-24-1111 [代表](平日9:00~16:00) |
| 公式サイト | https://www.isejingu.or.jp/ |
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