「いつか必ず行きたい」と願っていた憧れの地、出雲大社。
日々仕事に追われる中で、「どうしても心をリセットしたい」「自分を見つめ直したい」と思い立ち、島根まで足を運びました。

これまで写真やテレビで何度も見てきた場所ですが、やはり現地に行かなければ分からない空気感があります。今回は、静寂の中で神様と向き合うために、あえて早朝6時に到着するスケジュールを組みました。
この記事では、ガイドブックには載っていない実際に歩いて肌で感じた空気感や、知らないと素通りしてしまう重要なスポット、そして参拝時に気をつけたいマナーを写真たっぷりでレポートします。
【参拝前の重要準備】稲佐の浜で「お清めの砂」をいただく

実は、出雲大社へ向かう前に、必ず立ち寄っておきたい場所があります。それが、出雲大社から西へ約1kmの場所にある「稲佐の浜(いなさのはま)」です。
なぜなら、出雲大社の一番奥にある最強のパワースポット「素鵞社(そがのやしろ)」で御砂をいただくためには、交換するための砂をここで持参しなければならないからです。
早朝の稲佐の浜は、波の音だけが響く神聖な空間でした。旧暦10月の神在月に、全国の八百万の神々をお迎えするこの浜。岩の上に鎮座する弁天島に手を合わせ、波打ち際で清らかな砂を少しいただき、大切に袋に詰めました。このひと手間が、後の参拝をより特別なものにしてくれます。
勢溜の大鳥居〜下り参道:吸い込まれるような感覚

準備を整え、いよいよ出雲大社の正門にあたる「勢溜(せいだまり)の大鳥居」へ。ここをくぐると、目の前には珍しい「下り参道」が広がっています。
一般的に神社は階段を登って神様に近づくイメージがありましたが、ここは逆です。実際に立ってみると、参道が下っている神社は珍しく、まるで神域の奥深くへ吸い込まれるような不思議な感覚になりました。

朝6時の参道は、まだ人もまばら。 自分の足が砂利を踏む「ザッ、ザッ」という音だけが静寂に響き、歩を進めるごとに自然と背筋が伸びる思いでした。
祓社(はらえのやしろ):見落としがちだけど重要な「浄化」

下り参道を少し進むと、右手に小さなお社があるのに気づきました。「祓社(はらえのやしろ)」です。 小さなお社のため、多くの人が気づかずに素通りしていましたが、私はここで足を止めました。ここは、本殿の神様の前に立つ前に、日頃知らず知らずのうちについた心身の穢れ(けがれ)を落とすための場所だからです。
「祓いたまえ、清めたまえ」と心の中で唱え、手を合わせると、不思議と心がふっと軽くなるような感覚がありました。

ここでのご挨拶を済ませてこそ、真の参拝が始まるのだと感じました。
拝殿・本殿:「二拝四拍手一拝」で深まる感謝


「松の参道」を抜け、手水舎で身を清めると、いよいよ拝殿へ到着します。
出雲大社の最大の特徴といえば、やはり参拝作法です。一般的な神社は「二拝二拍手一拝」ですが、ここでは「二拝四拍手一拝(にれい よんはくしゅ いっぱい)」でお参りします。
周りの参拝者も皆、静かに四回手を叩いています。実際にやってみると、いつもより多く手を合わせることで、神様への感謝の気持ちがより深く、丁寧に込められる気がしました。「しあわせ(四合わせ)」のご縁を願うこの作法、とても心が温かくなります。
素鵞社(そがのやしろ):稲佐の浜の砂を納める


本殿の裏手、最も奥まった場所にある「素鵞社(そがのやしろ)」は、今回の参拝のハイライトです。御祭神は、ヤマタノオロチ退治で有名なスサノオノミコト。
パワースポットと呼ばれるだけあり、社殿の裏手には岩肌(八雲山)が迫り、少しピリッとした強い気を感じました。ここで、最初に「稲佐の浜」でいただいた砂を木箱に納め、代わりに元からある御砂を同量いただきます。
「この砂が、家や土地を守ってくれる予感がする」。そう思うと、いただいた砂の重みが一層ありがたく感じられました。この一連の流れを体験することで、ただ見るだけの観光とは違う、深い充足感を得ることができました。
神楽殿と日本最大級の大注連縄:圧倒的な迫力


参拝の締めくくりに、拝殿の西側にある「神楽殿(かぐらでん)」へ向かいました。出雲大社と聞いて多くの人がイメージする「巨大なしめ縄」は、実は本殿ではなく、こちらの神楽殿にあります。
ここで目に飛び込んでくるのが、長さ13.6メートル、重さ5.2トンという日本最大級の大注連縄です。写真では何度も見ていましたが、実物を真下から見上げると、その迫力と「物理的な重み」に言葉を失います。その圧倒的な存在感を前に、今回の旅の無事と、頂いたご縁に改めて感謝しました。
まとめ:参拝を終えて
早朝の出雲大社への参拝は、ただのお祈りではなく、自分自身と静かに向き合う旅になりました。
稲佐の浜での砂拾いから始まり、祓社での浄化、四拍手の響き、そして大注連縄の迫力。それら一つひとつを丁寧に巡ることで、日々の疲れや迷いがすっと消えていくような感覚を味わえました。
もし今、仕事や人間関係、あるいは将来のことに悩んでいる方がいれば、ぜひ一度訪れてみてください。ここには、背中を優しく押してくれるような、温かい力が満ちています。
インフォメーション
出雲大社
イズモタイシャ
〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東195
| 営業時間 | 参拝時間 6:00~19:00 お守り所 6:00~19:00 宝物殿 8:30~16:30 ※16:30より警備の都合上、十九社から北側(素鵞社など)へは行けなくなります。 |
|---|---|
| 定休日 | 無休 |
| 料金 | 無料 |
| アクセス | 電車(JR出雲市駅から一畑バス[出雲大社・日御碕・宇竜行き]で25分) 車(山陰道「出雲IC」より国道431号経由で約20分) 交通アクセス |
| 駐車場 | あり https://izumooyashiro.or.jp/precinct/zeniki |
| 電話番号 | 0853-53-3100(受付 8:30~17:00) |
| 公式サイト | https://izumooyashiro.or.jp/ |
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