年末年始が近づくと、ふと気になるのが「厄年」のこと。
「うわっ、来年本厄だ……」とショックを受けたり、「何か悪いことが起きるんじゃ?」と不安になったりしていませんか?

でも、安心してください。厄年は決して「不幸が約束された年」ではありません。
実は、人生の大きな転機を迎える大切な時期だからこそ、「ちょっと休憩してメンテナンスしようね」という、神様からの優しいサインでもあるのです。
今回は、怖がりすぎる必要がない「厄年の本当の意味」と、昔から伝わる「厄除けの知恵」についてご紹介します。
【2026年版】あなたは大丈夫?厄年早見表
まずは、ご自身やご家族が厄年に当たるかチェックしてみましょう。
厄年は「数え年(かぞえどし)」で見るのが一般的です。
※数え年=満年齢+1歳(誕生日が来ていなくても、元旦に歳をとる考え方)
男性の厄年(2026年 / 令和8年)
| 厄の種類 | 数え年 | 生まれ年(西暦) | 生まれ年(和暦) |
| 本厄 | 25歳 | 2002年 | 平成14年 |
| 大厄 | 42歳 | 1985年 | 昭和60年 |
| 本厄 | 61歳 | 1966年 | 昭和41年 |
女性の厄年(2026年 / 令和8年)
| 厄の種類 | 数え年 | 生まれ年(西暦) | 生まれ年(和暦) |
| 本厄 | 19歳 | 2008年 | 平成20年 |
| 大厄 | 33歳 | 1994年 | 平成6年 |
| 本厄 | 37歳 | 1990年 | 平成2年 |
| 本厄 | 61歳 | 1966年 | 昭和41年 |

本厄の前後1年は「前厄」「後厄」となります。
「厄(やく)」は「役(やく)」?ポジティブな捉え方


表を見て「当たっていた!」という方も、落ち込まないでください。
一般的に「厄=災い」というイメージが強いですが、実は「厄(やく)=役(やく)」に通じるという説をご存知でしょうか?
人生の「役目」が変わる時期
男性の42歳、女性の33歳(大厄)などは、社会的にも家庭的にも責任ある立場になったり、役割が大きく変わったりする時期と重なります。
つまり、「悪いことが起きる」のではなく、「重要な役目が回ってくるからいつもより体調管理に気をつけて、慎重に過ごそうね」という注意喚起の年なのです。
そう考えると、厄年は「飛躍の前準備」の期間。
「無理をせず、自分をいたわる年」と決めれば、これほど贅沢な時間はありません。
厄払いはいつ行く?「節分」までが目安


「厄除け(厄払い)」の御祈祷を受けたい場合、いつ行けば良いのでしょうか。
お正月〜節分(2月3日頃)まで
昔の暦(旧暦)では、立春(2月4日頃)から新しい年が始まると考えられていました。そのため、お正月の初詣から旧正月の節目である「節分」までに厄払いを受けるのが一般的です。
もちろん、この期間を過ぎたらダメというわけではありません。
「なんとなく調子が悪いな」「やっぱり気になってきた」と思った時が、あなたにとってのタイミング。
神様はいつでも受け入れてくださいますので、焦らず自分のペースで参拝しましょう。
厄除けアイテムは「長いもの」と「七色」
古くから、厄年の時には身につけると良いとされるアイテムがあります。
自分用にはもちろん、厄年を迎える家族や友人へのプレゼントとしてもおすすめです。
長いもの
「長寿」や「命を長く保つ」という意味が込められています。
- ネックレス、ベルト、マフラー、ネクタイなど
七色のもの
「七つの災いを防ぎ、七つの福を招く」と言われています。また、七色は弘法大師(空海)が厄除けに使ったという説もあります。
- 七色の石が入ったお守り、ストラップ、財布など
最近は、普段使いできるおしゃれなデザインのものも増えています。



「お守り代わり」として身につければ、見るたびに「守られている」という安心感が生まれますよ。
まとめ:厄年は「自分を大切にする」チャンス


「厄年だから何もしてはいけない」と縮こまって過ごすのはもったいないことです。
むしろ「今は役目の年だから自分を一番大切にしよう」と割り切って、美味しいものを食べたり、ゆっくりお風呂に入ったりする時間を増やしてみてください。
丁寧に過ごしたその先には、一回り大きく成長した新しい自分が待っているはずです。
あまり恐れず、リラックスしてこの「メンテナンス期間」を乗り切っていきましょう。



初詣のタイミングについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。



